本橋成一(写真家・映画監督)
東京都出身。
1963年自由学園卒業。
九州・北海道の炭鉱の人々を撮り始め、その作品「炭鉱〈ヤマ〉」で、1968年第5回太陽賞受賞。以後、サーカス、上野駅、築地魚河岸、大衆芸能など、市井の人々の生きざまに惹かれ写真に撮り続ける。
1991年からチェルノブイリ原発とその被災地ベラルーシに通い始め、汚染地域で暮らす人々を撮影。
1995年、「無限抱擁」で日本写真協会年度賞、写真の会賞を受賞。
1998年、写真展「ナージャの村」で第17回土門拳賞受賞。
同じく汚染地に暮らす村人をテーマにしたドキュメンタリー映画「ナージャの村」を初監督。
ベルリン国際映画祭に招待されるなど、国内外で高い評価を得る。
2002年、二作目映画「アレクセイと泉」で52回ベルリン国際映画祭にてベルリナー新聞賞及び国際シネクラブ賞受賞。
その他、第12回サンクトペテルブルグ映画祭でグランプリなど受賞多数。
2002年、雑誌の連載で開戦前のイラク国内を旅する。
翌年「イラクの小さな橋を渡って」(共著)を緊急刊行。
2003年 毎日新聞にて“生命の旋律”を一年間連載し、翌年、写真集「生命の旋律の旋律~本橋成一が撮る人間の生き様集~」を刊行。
2006年、歌と三線一本で流浪の人生を送ってきた石垣島のナミイおばあを描いた映画「ナミイと唄えば」を公開。
2007年、ダムに沈んだ岐阜県徳山村に最後まで住み続けた村人たちの暮らしを15年追った映画「水になった村」を初プロデュース。
2009年3月公開のドキュメンタリー映画「バオバブの記憶」は長年の想いが結実した作品。